アイツに重ねて抱くことをお願い。罪だと言わないで。

 

 

 

 

「潤、何してんのよ!!!」

 

凄い剣幕で姉貴が俺の首根っこを軽く引っ張り、耳元でデカイ声をあげた。

鼓膜がじーんと響いて、米神から脳に向かって張り詰めた音がする。

横目で姉貴を見ると、部屋のドアの傍に井上が立ってた。

 

 

 

 

 

ズキズキ・・・

 

 

ズキ・・・

 

 

 

 

 

首元のヘッドホンを姉貴が引っ張り、床に投げ捨てると姉貴は地団駄を踏んで部屋を出た。

何回も俺のこと呼んでたんだ。と分かり、もう一度ヘッドホンを耳に当てようとすると

井上にあっさりその行為を妨げられた。

少し上を見上げると、井上が無表情でヘッドホンを握り締めていた。

 

「返せよ」

 

低い声で言ったつもりだ。

 

「やだ」

 

ガキみたいなこと言うんじゃねぇよ。

 

「返せって!」

 

床に手をついてヘッドホンをとろうとすると、肩を掴まれた。

腕を振り払おうとすると、手首を握り締められた。

俺も俺なりにムカついていたから、井上の腹を思いっきり蹴ってやった。

ドン!と鈍い音を立てて、井上が床に倒れる。

 

「潤…」

 

「名前で呼ぶな。」

 

転んだひょうしに唇を噛んでしまったらしい、

ぐい。と手首までたれているカーディガンで井上が口元を拭った。

井上に背を向け、視線を床に下ろして呟いた。

 

「お前みたいな大馬鹿野郎と話すことなんてねぇよ。帰れ」

 

井上と態と目をあわさないのは涙目になっているのが気づかれるのがイヤだからだ。

拳を力いっぱい握り締めると、涙がふわっと消えていくんだ。

やせ我慢をすれば、涙腺が刺激されることもないんだ。

井上を好きになって、何回も泣いた。苦しくて、辛くて、生きているのが辛いと思ったことさえあった。

多分、今自分がいるところは現実じゃなくてどこか夢の世界の遠い海の底かと思った。

真っ暗で、誰かが傍にいても分からない。声だけを頼りに動き回った。

だけど、辛かった。俺は、光のある場所へ行きたかったんだ。

 

背中の人の気配に腕を後ろに振り払うと、井上にベッドへ押し倒された。

強引にキスされて、前歯を軽くなぞられ口内を舐めまわされた。

勝手にしな大馬鹿野郎。いつまでもお前の性欲処理にはついていけねぇんだよ。

 

シャツの上で井上の動きが止まった。

抵抗も何もしない俺に驚いているんだろう。

情けない目で俺を凝視してる。

 

「抱けば?抱いて、思いっきり性欲処理しとけよ」

 

井上が絶対に傷つくであろう言葉を放った。

井上の瞳の動きが止まる。凝視するのとはまた違う。絶望するような瞳。

 

「何だよ。俺に腹んとこ蹴られてもヤりてぇんだろ?」

 

一瞬にして井上の顔が青ざめたのが分かる。

 

「ごめん…」

 

小声で囁かれたときは遅い。

どうしてそれを、あの時言ってくれなかったのだろう。

俺はお前に愛された記憶がない。

架空の愛にへばり付いてた俺も馬鹿だけどな。

あーあ。疲れたよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

お前に振り回されて、痛いほど辛いよ…井上。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

INOJ連載START☆

ちょっと井上さんいじめです(笑)

てのも、やっぱり大本命のJINOでもJが強いあたり

INOJにも影響が出ますよね。

一応、私の中ではJINOしか存在しないんですけど

ちょっと某サイトに影響され、小説書いてます。

どうしよう…そこのサイト、URL請求しようかな…。

ここで、何だけど、大好きです!!!(大真面目)

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